「TSUNAGI通信 第4号」2024年 夏号

暑い夏がやってきました。 今年の夏は、例年に比べて非常に暑い日が続いています。 特に7月に入ってからは、猛暑日が多く、気温が 35℃を超える日も珍しくありません。気象庁によると、7 月中旬には関西地方で最高気温が 37℃を記録した日もありました。

オリンピックや高校野球での熱い夏はいいのですが、気温の暑さは異常です。電気代の高騰でエアコンの使用をためらう方や、経済的理由でエアコンの設置もできないご家庭もあり、ご相談もいただいています。

政治の責任において、熱中症対策にも取り組んでいかないといけないと思います。

西宮市の熱中症対策

熱中症になると、単に「 暑くてしんどい」 というだけでは終わりません。
体温が著しく上がり、体内の水分が失われ、血液の流れが滞ることにより、体内の臓器に損傷を与えます。脳やせき髄、肝臓、腎臓などの臓器に重篤な後遺症をもたらすことがあります。

クーリングシェルター( 指定暑熱避難施設)

「改正気候変動適応法」で、特別警戒アラートが発表された際に、自治体は公民館などの冷房を備えた施設を「 クーリングシェルター」 に指定して、一般に開放することが義務づけられています。

西宮市でも、7月25日から以下の施設をクーリングシェルターとして開設しました。
(10/23 までの 午前9時~午後5時)

西宮市役所本庁舎 ・ 鳴尾支所・ 瓦木支所・ 甲東支所 ・塩瀬支所 ・ 山口支所・アクタ西宮ステーション

国はクーリングシェルター設置を自治体に義務付けましたが、西宮市が設置したのは役所や支所など上記7か所のみで、ゆっくり過ごせる場所ではありません。各施設の開館時間内に限られるため、基本的に土日祝日の利用もできません。

他市では、公民館や図書館などの公共施設はもちろん、民間商業施設にもクーリングシェルターとなっていただけるよう依頼しています。

西宮市の設置状況では不十分であると言わざるを得ません。電気代も高騰する中でエアコンの使用をためらっているご家庭もあるでしょう。中高生の居場所や自習スペースも少ない西宮市です。誰もが安心して過ごせる身近な公共施設の活用を、クーリングシェルター設置とともに強く要望していきます。

無料給水スポット( マイボトル専用)

西宮市役所本庁舎
今津公民館
鳴尾消防署
塩瀬センター
用海公民館
瓦木消防署
山口センター(3階)
中央図書館
瓦木消防署 甲東分署
若竹生活文化会館
西宮消防署 北夙川分署

【6月定例議会】今年も請願を提出し採択されました

今年度も学校園の現場では、年度初めから教職員の未配置が発生しており、教職員の人材確保が急務となっています。

「 定額働かせ放題」とも言われる「 給特法」 も教職員の処遇改善につながる抜本的な見直しが必要です。これまでも訴えてきた「義務教育費国庫負担率」の引き上げとあわせて、国に法や制度の見直しをもとめる請願を提出し、賛成多数で可決採択され、西宮市議会から国へ意見書が送付されました。

【内容】

  • 教職員未配置問題の解消に向け、必要な財政措置を講じ、人材確保に努めること
  • 「 公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」(給特法)の抜本的見直しをするとともに教職員の長時間労働の実態改善に努めること
  • 教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、地方財政対策を確保した上で義務教育費国庫負担率を引き上げること

【奨学金制度】大学貸付金の廃止と新たな給付型奨学金制度の創設

西宮市ではこれまで「 西宮市教育委員会大学貸付奨学金制度」 を実施してきました。
この制度は、成績要件なしで経済的に困窮状態の方に貸与するもので、月額10,000円( 国公立大学生)月額14,000円( 私立大学生)でしたが、日本学生支援機構等の奨学金制度の拡充で、ここ数年は利用者が減少傾向にあり、令和6年度は新規申込者が一桁となりました。

そこで、この貸付奨学金制度を廃止し、新たに「 私立高等学校入学給付金」 を創設しました。
この制度は、西宮市内在住の方 ( 市民税所得割非課税世帯)のお子さんが私立高等学校へ入学する際に、一人あたり50,000円を給付するものです。

高校入学時には制服や副教材に加えてタブレット端末の購入も必要になっています。これまでの大学貸付奨学金制度よりも多くの方に利用していただける制度となりましたので、該当の方にはぜひ利用していただきたいと思います。

※ 高校入学時に必要な平均費用額

公立高等学校・ ・・・・ 約 160,000 円
私立高等学校・ ・・・・ 約 450,000 円

(受験料、入学金、制服・教科書等の購入費用で年間授業料は含まない)

【視察報告】

ぎふメディアコスモス

誰もが過ごしやすく使いやすい図書館と市民協働センター( 岐阜市)

西宮市では阪神西宮駅前に中央図書館を移転する計画があります。新しくできる図書館が学習・教養の場だけではなく、立地を生かして多くの市
民が集える場になることを期待しています。

「ぎふメディアコスモス」は、中央図書館としての機能だけではなく市民の情報発信の場・つどいの場となっており、市民同士の結びつきを生み、新たな活動の広がりにつながっています。このような場所が西宮市にできるように要望していきます。

姫路市の子ども施策

母子健康包括センター(妊娠期から就学前児童とその保護者に対する伴奏的支援)と子ども家庭総合支援拠点(18 歳までの不登校や虐待など様々な相談支援)の連携を密にする新制度の導入が令和 6年 4月から求められています。

姫路市では「子育て世代包括支援センター」と「市区町村子ども家庭総合支援拠点」を整備し「子育て支援室」を整備するなど従来の各拠点をつなぎ、より一層実態に応じた支援ができるようになっています。西宮市にもより良いサービスの整備をおこなうように求めていく必要があります。

会派「 市民クラブ」 幹事 ,「 教育こども常任委員会」 副委員長「 議会運営委員会」「 オンライン委員会(議会オンライン化検討会議)」 に市民クラブの一員として出席

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